「過去の握力 未来の浮力」                                     ジェーン・スー/桜林 直子 

本は基本図書館で借りています。この本も図書館の新刊本コーナーで、たまたま見かけてお借りしました。

本は好きですが、同じ本を読み返すことは、あまりありません。

でも、この本は2回読み「これから先何度も読み返したほうがいい」と思って

電子書籍(honto)で購入させていただきました。

考え方のクセに気が付く

私は内向的なので、桜林さんの物の見方やとらえ方がしっくりきます。

桜林さんが「自分の悪いクセやパターン」に気が付く場面がありますが、

思い当たる場面が私にも「あるある」でした。

人からも「ほら!またそんな(暗い)考え方をしている!」と言われ、

言われたときはピンと来ませんでしたが、この本を読んだときに、

「あぁ・・・こう言うことか・・」と腹落ちしました。

失敗して、誰かに責められたり、注意されるのが怖いんですね。

ただの意見や感想を、否定やダメ出しと捉えてしまう。

まず、それに気が付けただけでも、この本に出合えて良かったと思いました。

まずは経済から

より良く生きてくために作者の桜林さんは、まずは経済的な問題の解決から始めたようでした。

よくわかります。経済的にある程度余裕がないと

「人が持っているのに、それを持てない(買えない)自分」を見て、卑屈になります。

私は小学生や中学生の頃に、それを経験して「経済的に安定したい」「人並みの経済力が欲しい」

と願い、看護師になりました。

田舎だったので、女性が安定した収入を得るには、公務員か看護師しか選択肢がなかった・・・ので、

看護師だったのですが、夜勤を続ける体力がなく、出産をきっかけに辞めてしまいました。

今は週に数日、医療関係のパート勤務をしています。できれば、ずっと働き続けたいと思っています。

そして働き続けることがある程度の年齢までできたら、経済的な不安は恐らくないのでは・・・と

考えています。

ざっくりですが「経済的に大丈夫」だと認識できると、今度は体力のことが気になります。

母が腰を痛め、もう簡単に前のように出かけられなくなった姿を見て

「旅行に行きたいのなら、行けるうちに行かなければ」と思うようになりました。

本当にお金に余裕があれば、迷いなく海外おひとり様ツアーにどんどん申し込むと思うのですが、

まだそこまで思い切れていません。7月のトルコ旅行が終わったら、次どうしたいかが

わかると思います。

具体的に行動したこと①

本の内容とは直接関係ないのですが、腸内環境を整えるために、今年に入ってから「ビオスリー」を

飲み始めました。個人的な感想ですが、これを飲み始めてから、人の顔色を見てビクビクすることが

減ったと感じています。以前は人の機嫌を取ったりしていましたが、

今は人の不機嫌に気が付かない振りをすることができるようになりました。

具体的に行動したこと②

4月に入って便秘が続いているので、スティックタイプの青汁を追加しました。

水分摂取量も少ないので、まず起床後に水を500MLを飲むことに。

これがなかなか続かないのです。

とりあえず試してみる

桜林さんが「望まないと手に入らないのだと知って、目の前の世界がひらけたようだ」と

書かれていますが、この本を読んでから、私も自分がやりたいことを

順にやってみることにしました。

私は乗り物に乗るのが好きなので

今の段階で4月に大阪万博・5月に北海道・7月にトルコに行くことにしています。

自分のためだけに(私にとっては大きな)お金を使っていいのか・・・と思いましたが、

勇気を出して夫に「私、海外旅行に行きたいんだけど・・・」と言ってみると

満面の笑みで「どうぞ!どうぞ!(一人で行って来て)」と言ってくれました。

「私だけが一人で海外旅行に行ってズルいとか思わないの?」と尋ねたら

「全然!思わない」と言うので、聞いてみて良かったです。

私が反対の立場だったら「ズルい。自分だけ」と思うような・・・。

でも人の考えは尋ねてみないとわかりません。

素直に尋ねてみる」「言われたことの裏を読まずに、素直に受け取る」

これからも心掛けていきたいです。

呪いの言葉を吐かない

親から言い聞かされてきた言葉が、私にもあります。

「石の上にも3年」とか「就職したら3年は辞めずに働かないと」とか

「給料は我慢料」とか。そして、それをそのまま子供達に

良かれと思って伝えていました。全てが間違っていたとは思いませんが、

自分にも子供にも、呪いの言葉をかけてしまったと思っています。

なぜそんなに苦労を望むのか・・・。もっと楽を望んでいいと思います。

望まないと楽にならない。

先日地域の集会で「もっと楽にやらないと続けられないのでは」とついポロっと

言ってしまったのですが

まじめな方から「楽をしたい訳ではない」と真顔で言われ、

私は、それ以上は言えない性格なので黙るしかなかったのですが・・・。

言わなくてもいいことを言ってしまったかも・・・とちょっと反省しました。

人それぞれ、私は楽を目指します。

後日、そのまじめな方から「私ははっきり言い過ぎてしまうので、あなたを追い詰めてしまった」

と謝罪をされました。

ついポロっと言ってしまって良かったと思っています。

みんな深く考えて喋っている訳ではないので、言いたいこと言っていこう・・・と思っています。

人の期待に応えすぎない

「断るのがおっくうで、とりあえずやっている」ことが、今の私にはあります。

今回本を読み直して、続けるか断るか1回パスするか・・を考えてみようと思いました。

相手の方が100%善意で誘ってくれ、それが人にも自分にも役に立つことが

わかっているのに、おっくうに感じる。

↑考えているうちに、そのおっくうに感じているイベント自体がなくなりました。

良かった!これで断らずに済む。

「おっくうに感じ」「断らずに済む」って思ってたんですね。

半年後に、そのイベントがある予定なので、それはどうするか、また考えます。

「自分を知るワーク」

「何がイヤかを書き出す」

今の私の「イヤ」は、職場でよく喋る人の会話が耳に入って、仕事に集中できないときがあることです。

はっきり言う人が「うるさい」と注意してくれたことがあったのですが、効果はありませんでした。

わかっています。この問題が解決したら、別の気になることが出てくること。

でも、今の私の職場での望みは「集中したいときに、集中できる静かな職場」なので

まずはそれを、しっかり望んでみたいと思います。

「プール理論」

(暇だな~することないな~)と感じるときがあります。実際には、やらなければならないこと(掃除など)は

あるけど、やりたいことがないと感じているときです。

以前は、その感覚がイヤでしたが、今はその気持ちが湧いてきたら「心身共に余裕があるサイン」だと

わかるようになりました。実際そう感じても、休みは数日で終わり、また仕事が始まれば

(暇だな~)と感じる時間もなくなります。

桜林さんは

プールを満たす「水」は、興味や感心、浴、好奇心、楽しいという感情、そういった自分の内側から

湧いて出てくるもの

自分の内側から湧いてくる欲を見つけることが、とても大切

と書かれています。

私はまずやってみたいと思ったことを、できる範囲で始めてみることにしました。

ブログも、その一つです。

今の段階でのまとめ

この本は、読めば読むほど考え方が修正されていくように感じます。

そうは言っても、57年の考え方のクセは、そう簡単には修正できず、また暗いほうへ傾いていく気がします。

でもしっかり自分の気持ちを見て、自分がどうしたいのか、より楽に生きられるか考えます。